2021年に実施された「専業主夫に関するアンケート」では、およそ6割の方が専業主夫になりたいと回答しています。(2021年7月株式会社SheepDogによるアンケート調査)
たしかに家での活動がメインな専業主夫は気だるい通勤や憂鬱な出社がない分、魅力的に思えるかもしれません。
しかし、専業主夫は決して楽な生き方ではなく、安易に選択すると後悔する羽目になります。
この記事では、専業主夫になりたい方向けに勘違いしてはいけない5つのことをお伝えします。
この記事を読んでから専業主夫を検討してください
専業主夫について勘違いしてはいけない5つのこと
そもそも専業主夫とは、妻の代わりに家事・育児に専念する既婚男性を指します。専業主婦の男性版となりますが、決して楽な生き方ではありません。
ここでは専業主夫に対して、勘違いしてはいけない5つのことを解説します。
①専業主夫は楽な生き方ではない
「専業主夫は仕事に行かなくてもいいからラク!」
上記は、はっきり申し上げて「ヒモの考え方」です。たとえば専業主婦の女性は、1日で以下のような家事を行います。
- 早起きし朝食とお弁当作り
- 家の掃除や洗濯などの家事
- 食材・日用品の買い出し
- 夕食の準備
お子さんがいるご家庭では、さらに幼稚園への送り迎えや寝かしつけなど「育児」も加わります。
「会社に行かない分、楽だよね」と思われた方。
毎日、家族のために無給で従事しないといけない。そう考えたら、いかがですか?
無休&無給というブラックな職場ですよ
②専業主夫は周囲からの理解を得にくい
そもそも専業主夫には、簡単にはなれません。
正確には試験や資格などはないため、名乗れば誰でもなれます。しかし、周囲からの理解を得られるかどうかは話が異なります。
特にお嫁さんの義父母から理解を得るのは容易ではありません。
肝心のお嫁さんが理解してくれるかも重要です。妻の意見・不安を無視して、夫だけで判断しようものなら夫婦仲に亀裂が走ることでしょう。
③専業主夫は「主婦」の代わりにはなれない
そもそも主夫は、どうあがいても「主婦」の代わりにはなれません。当たり前ですが、性別が異なり身体の構造から思考傾向まで違うからです。
授乳など子育てにおいては苦労することも多いでしょう。
特に気を付けたいのが、ママ友の交流です。距離感ができ孤立するのは当然として、本当に何を考えているのか男性には理解できない領域があります。
ちなみに男性の皆さん、未婚・既婚に関わらず本気の女子会はやばいですよ。万が一、誘われても【丁重に】断ることをオススメします。
女子会コワイ
④専業主夫という選択が必ず最適解とは限らない
そもそも「専業主夫」になることが必ず最適解になるとは限りません。
たとえば旦那さんの収入が奥さんより高かったとしましょう。この場合、旦那さんが専業主夫になると下記のような負担が懸念されます。
- 旦那さんの収入があった頃の生活レベルを維持するのが困難。
- 奥さんの収入だけで旦那さんと2人分の生活費を捻出する必要がある。
- 奥さんが出産を控えた場合、収入が傷病手当や出産手当だけとなってしまう。
無理ではありませんが、それなりの苦労を伴う家計となりやすいです。
専業主夫は、奥さんが高収入のキャリアウーマンであるなど、旦那さんの収入に頼らない場合に検討するのが望ましいです。
⑤主夫は情けない存在ではない
専業主夫に対して厳しい解説をしてきましたが、主夫が情けない存在という訳ではありません。
家族のために毎日休まず、家事・育児をこなす男性。これのどこが情けないのでしょうか。実際、専業主夫として家事も育児もこなし、円満な家庭を築かれている方もいらっしゃいます。
とはいえ、収入面を妻に依存しなければならない専業主夫は気苦労が多いのも事実。どうせ主夫になるのであれば、家事・育児をしながら自分の仕事を持つ「兼業主夫」をオススメします。
忙しいですが、お金と信用の問題解決になります
勘違いしてはいけない専業主夫の5つのこと まとめ
専業主夫の勘違いしてはいけない5つのことをまとめます。
- 楽な生き方ではない。
- 周囲からの理解を得にくい。
- 「主婦」の代わりにはなれない。
- 必ず最適解というわけではない。
- 専業主夫は情けなくない。
女性の社会で稼げるようになった現代社会で、専業主夫というのは新しい男性の生き方です。
とはいえ、まだまだ社会からの理解は乏しく、経済面でも苦労しやすいのが現状です。
このメディアでは、そんな頑張る主夫の方にとって少しでも役立つ情報を発信し続けています。
一緒にカッコイイ主夫を目指しましょう